「不用品を回収してもらって、そのあと掃除も頼みたい」——これを業者を分けて頼むと、立ち会いは2回、日程調整も2回、当日の「これは回収?掃除?」の線引きは2社にまたがります。回収と掃除を1社にまとめれば、訪問は1回で終わり、費用も責任の所在も1本になります。この記事では、まとめて頼める業者の見分け方、当日の段取り、そして総額の出し方を整理しました。
出典:アールクリーニング公式サイト(2026年10月確認)
分けて頼むと、何が増えるのか
「回収は回収業者、掃除はハウスクリーニング業者」と分けると、次の4つが増えます。
- 立ち会いが2回になる:在宅で作業を見守る必要がある場合、2日分の予定を空けることになります
- 日程調整が2回になる:回収が押せば掃除がずれ、掃除が先なら回収ができない、という順番の制約も発生します
- 「回収」と「掃除」の線引きが曖昧になる:回収業者は「これは残す物」として手をつけず、掃除業者は「これは物だから動かせない」と手が止まる。間に落ちた物が最後まで残ります
- 責任の分界点が増える:作業中に傷や破損が起きたとき、どちらの作業中だったかを特定する必要が出てきます
とくに3つ目は、現場でよく起きます。回収のあとに掃除が入るという順番を1社が把握していれば、「これは回収してから掃除する」と判断できますが、別々の業者だと、その判断をする人がいません。
まとめて頼める業者の見分け方
ひと口に「まとめて頼める」と言っても、業者の形は2つに分かれます。
| タイプ | 仕組み | 向いている人 |
|---|---|---|
| 自社施工型 | 回収も掃除も同じ会社のスタッフが作業する。見積もりも請求も1本 | 手間を最小にしたい。責任の所在を1つにしたい |
| マーケット型 | 出店者を自分で選ぶ。同じ出店者に両方を頼めるかは出店者の対応サービスによる。回収はA社、掃除はB社という組み合わせも可 | 料金と口コミを見比べて、自分で選びたい |
見分けるときは、次の3つを確認してください。
- ① 同じ会社が両方やるか:公式サイトに「不用品回収」「ハウスクリーニング」の両方が自社サービスとして載っているか
- ② 1回の訪問で両方できるか:「同日対応」「まとめて依頼」の記載があるか
- ③ 出張費・基本料金の考え方:回収と掃除で出張費が二重にかからないか
段取り:回収が先、掃除が後
順番は必ず「回収 → 掃除」です。理由は単純で、物が残っていると床・壁・水回りを掃除できないからです。タンスや冷蔵庫の裏、ベランダ、押し入れの中は、物を出したあとでなければ手が届きません。
逆に、掃除を先にすると、搬出のときに床を傷つけたり、壁に当てたりして、きれいにした意味がなくなります。1回の訪問で両方頼む場合も、「搬出を終えてから清掃に入る」という段取りになります。
「回収だけ先に済ませて、掃除は落ち着いてから」と考えるなら、それは分けて頼む形です。まとめる最大の利点は、この2つを同じ日に並べられることにあります。
当日の流れ(タイムライン)
自社施工型で、1K〜1LDKの部屋を1回で終わらせる場合の典型的な流れです。
| 時間の目安 | 作業 | 確認しておくこと |
|---|---|---|
| 開始前 | 作業範囲の最終確認、搬出経路の確認 | 見積書の内容と、当日の作業範囲が一致しているか |
| 午前 | 仕分け → 搬出・積み込み | 「残す物」をあらかじめ別の場所にまとめておく |
| 搬出後 | ハウスクリーニング(水回り・床・窓・ベランダなど) | 作業時間のパックを選んだ場合は、何時までか確認する |
| 終了時 | 仕上がりの確認 → 精算 | 作業後に気づいた点は、その場で伝える |
掃除を「3時間パック」のような時間制で頼む場合、搬出が押すと掃除の時間が削られます。「搬出が長引いたらどうなるか」を、見積もりの段階で確認しておくのが安全です。
総額の目安を出す
まとめて頼む場合の総額は、「回収費」+「掃除費」です。回収費は物量で変わり、掃除費は時間制か間取り別の定額かで決まります。アールクリーニングの公式掲載額で下限を出すと、次のようになります。
| 項目 | 金額 | 決まり方 |
|---|---|---|
| 不用品回収 | 軽トラックプラン 3,800円〜 | 物量・品目で変動 |
| ハウスクリーニング | 3時間パック 24,900円(税込27,390円) | 時間制(3時間以内は掃除箇所を自由に選べる) |
| 合計(税込) | 30,170円〜 | 下段2つの最低額を足した下限 |
出典:アールクリーニング公式サイト(2026年10月確認)。合計は掲載されている最低額同士を足した下限で、実際の金額は物量・品目・作業内容によって変わります。
回収費が上がる主な要因は、物量・品目・階数・エレベーターの有無・駐車場所です。とくに次の品目は、プランに含まれないか、別料金になることが多いので注意してください。
- 家電リサイクル法の対象4品目:エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機。リサイクル料金が別途必要になります
- 処理が難しいもの:金庫、ピアノ、消火器、タイヤ、バイクなど
- 大量の同じ品目:引越しで出た段ボール、衣類、布団など
一方で、買取できる物は回収費から差し引ける業者もあります。売れる物が残っていそうな場合は、見積もりのときに買取の有無を確認しておくと、総額が変わります。
見積もりで確認する5項目
まとめて頼むときは、次の5点を見積書で確認してください。ここが曖昧なままだと、当日に追加費用が発生します。
| ① 1枚にまとまっているか | 回収費と掃除費が、同じ見積書に並んでいるか。別々の紙になっていると、どちらが何を担当するのかが曖昧になります |
|---|---|
| ② 出張費・車両料金・搬出費 | 基本料金の扱いと、二重に取られていないか |
| ③ 家電4品目のリサイクル料金 | 誰が負担するのか、金額はいくらか |
| ④ 時間を超えた場合の扱い | 掃除を時間制で頼む場合、超過分がいくらになるか |
| ⑤ 買取とキャンセル規定 | 買取分の差し引き方法と、キャンセル料がかかるタイミング |
不用品回収とハウスクリーニングをまとめる業者例
回収と掃除を自社で行っている業者と、出店者を選んで両方を頼める企業の例。効率よく片付けたいものですね
よくある質問
まとめ:1社にまとめると、失うものが少ない
回収と掃除を分けると手間が増える最大の理由は、「物をどかしてからでないと掃除できない」という順番の制約を、業者をまたいで調整しなければならないことにあります。1社にまとめれば、この調整が社内で完結します。
進め方は、①まとめて頼める業者(自社施工型かマーケット型か)を決める ②見積もりで回収費と掃除費を1枚にまとめてもらう ③「搬出 → 清掃」の順で当日の流れを確認する、の3ステップです。総額で比べれば、業者選びの判断がぶれません。
※キャンペーン価格や掲載額は変更されることがあります。「合計」は掲載されている最低額同士を足した下限であり、実際の金額は物量・品目・作業内容・階数などによって変わります。家電リサイクル法の対象品目と料金は、一般財団法人家電製品協会の「家電リサイクル料金一覧表」によります。